
精神障害者雇用で働きたいんだけど、実際どういう感じなんだろう?転職エージェントを利用するといいって聞くきど本当かな?
こんにちは。この記事にたどり着いたあなたは、障害者雇用に興味があり
どんな方法で就職したらいいか考えている方かと思います。
本記事では精神障害者保健福祉手帳を取得しているAさんの体験談を紹介していきます。
今回登場するAさんは正社員登用ありと聞いていたのですが
現状は契約社員として働くことになってしまっています。(正社員登用は時期未定)
あなたは履歴書を汚さないように慎重に転職活動をしてください。
精神障がい者雇用で働いているAさんの話
・公共職業訓練校がとても便利
・市役所の採用試験とは
・障がい者雇用の身分について
・支援機関を利用すると効率的
復職のきっかけ


Aさんは前職で抑うつ状態となり、退職してしまいました。
社会的な疎外感から立ち直れずにしばらく家族と自宅で過ごす日が続きました。


その後、1年以上家で家族と暮らす生活を送っており、その間の生活費は傷病手当金で過ごしていました。
いつまでこんな状態なんだとうんざりしていた時、通院先のケースワーカーさんに「精神・発達障害者雇用促進事業」の当事者向けセミナーを紹介されたのです。


精神障がい者就労のいいセミナーがあるよ
Aさんは1週間のセミナーで、内容は参加者同士で自己紹介をしたり面接時のマナーを教えてもらいました。


全国の地域でそれと同じようなセミナーは行われているようなので、住まいのある地域で精神障がい者向けのセミナーを調べてみるといいかもしれません。
「1週間通えた・・」


Aさんは、セミナーへ1週間通えたことが就労に対して勇気が持てたきっかけだったといいます。
公共職業訓練校がとても便利


Aさんは、傷病手当金から失業手当に切り替えるに伴い、ハローワークで手続きをしていると
ハロートレーニング(職業訓練校)の案内を見つけ、応募しました。


障がい者用の学校もありますが、Aさんの障がいの程度から判断して一般の専門学校を受講しました。 Aさんは、パソコンの資格を取得したかったため、3か月コースで以下の資格を取得します。
- MOS(Microsoft Office Specialist) Word2010
- MOS(Microsoft Office Specialist) Excel2010
以前は※1.タッチタイピングができなかったそうですが、現在はその学校でマスターして仕事に生かされているそうです。
Aさんが言うには、合格率はかなり高いそうです。


※1.タッチ・タイピングとは、キーボード入力を行う際に、キーボード面の文字刻印に頼ることなく、指先の感覚だけを頼りにしてキーを叩くタイピング技法。
市役所の障害者雇用


Aさんは、市役所の「精神障がい者求人」を見つけて応募し、採用されました。


仕事内容
・会議事録の作成
・メール問い合わせ対応
・電話応対
・正規職員からの依頼
Aさんは
- 久しぶりの就労
- 程ほどの責任
- 職員の中に交じっての就労
などの理由から、働くよろこびを感じていました。


しかし、次第に様子が変わってきました。
- 障がい者が働くための部屋ができる(隔離される)
- 支援員がつき業務が管理される
- 仕事が軽作業になる
仕事内容
・封函(文書などの封をとじること)
・各課から依頼されたデータ入力
市役所の障がい者雇用は、「障がい者雇用率の達成をなるべく正規職員の手がかからない方法で、且つ市役所の役にも立つ方法」で取り組んでいるのではないか?というのが感想でした。
Aさんは、障がい者雇用で働くことの違和感を感じました。


Aさんのケースは働いている中での変化でしたが
自分の障がいの種類によって働く場所を決めるといいかもしれないですね。
市役所の障害者採用試験


Aさんは働いている市役所に障がい者枠で受験できることを知りました。
2度受験をしたそうですが、不合格となりました。
臨時職員として働いていても決して有利になることはないようです。


障害者雇用の身分について


現在のAさんは、知人の紹介で民間企業で働いています。(障がい者雇用)
その会社では、障がいの事は管理職と仕事に携わる一部の人にしか知らせないスタイルです。
市役所の頃よりも待遇はアップしました。
しかし、実はAさんは、正社員登用前提と勘違いしており
入社から数か月後、管理職の人から「正社員登用は未定だよ」
と言われました。
正社員だと
・賞与が契約社員の倍
・労働組合加入(低金利ローンなども組める)
・残業代の割増が契約社員より多い
・住宅ローンが通りやすい(社会的信用が得られる)
Aさんは、「障がい者雇用で入社する前は、条件を必ず確認するべき。できれば障がい者専門のエージェントを通すといい」と断言します。
Aさんは、入社してから早めに転職を視野に入れて転職エージェント登録したそうですが、担当者のアドバイスで
「書類選考に合格するには勤続年数が3年以上あった方がいい」
と言われたそうです。
専門家の意見はとても参考になったと言います。
現在も就労を続けているそうですが
「身分の問題はモチベーションに直結する。障がい者専門の転職エージェントを通して探せばよかった。」
と言います。
障害者雇用 体験談まとめ
とは言うものの、Aさんの復職へのステップアップ・頑張りは素晴らしいと思います。
現在アットジーピーのエージェントさんのアドバイスどおり、3年間の継続実績を作ることに励んでいます。次の企業へのアピールになるとのこと。


体を休めつつ、Aさんなりに頑張ってほしいですね。
これから復職を目指す方の参考になれば幸いです。
安易な未経験応募をすると思わぬ苦労をする可能性があるので興味のある方は
「【転職失敗】安易な未経験応募はやめておけ」をご覧ください。
2.ハロートレーニングを利用して資格を取得しよう
3.障がい者枠で働くなら自分の障がいに合った職場を選ぼう
4.市役所の障がい者枠は働いていても有利にはならない
5.入社時は身分を明確にしよう(エージェントを通すのもおすすめ)